人間関係がめんどくさい時どうする?疲れやすい人の特徴と対処法

人が何かを成し遂げたい時に、障害となるのが人間関係のめんどくさいという感情である。家族にどう思われるか不安なので独立できない、上司への信頼が無くなりそうなので問題を報告できない、周囲から何となく浮いている気がして話しかけにくい…

こうなる問題には意外な原因があった。行動心理コンサルタントの鶴田先生の著書である【「めんどくさい」がなくなる本】より、人間関係がめんどくさい時の原因を紹介する。

なぜ人間関係がめんどくさいと感じるのか

めんどくさいが無くなったら出世できる

キャリアアップにおいて、人間関係は大事である。だからこそ、自分の努力とは一見関係なさそうな人間関係の壁に当たったとき、我々は「めんどくさい」という感情になるのだ。

人間関係を上手に乗り切れる人は出世できるだろうし、上手に乗り切れない人は出世も難しい。昔から当たり前に言われてきていることである。なぜかと言うと、「上手に乗り切れる」=「自分のしたいことを周囲に認めさせて実現していく能力がある」ということを意味するからである。つまり、人間関係の問題さえ無くなれば、自分の本当にやりたいことが実現できるようになるのだ。

どんな時にめんどくさいと感じるのか?

著者は以下のような場面を挙げている。

・相手からいろんなことを要求されたり、自分が嫌なことをさせられるとき

・何かを話したとき、相手から受け入れられないとき

・仕事のあとの飲み会に出席しなければいけないとき

・仕事で人に頼み事をしないといけないとき

・こちらの要求を満たすために、根回しなどのプロセスを踏まなければいけないとき

つまり、相手に合わせようとして、自分が何となく無理をしているときである。人に何かお願いをするとき、仲のいい人であれば気楽に頼めてめんどくさく無い。しかし、信頼関係ができていない場合、普段とは違う言い回しや相手が喜ぶような手を使おうとするため、自分が無理している感じがする。

そうなるとストレスを感じてめんどくさいと感じる。相手に合わせようとして自分が無理しているとき、ありのままの自分でいられなくなるのである。逆に、本来の自分であればめんどくさいとは感じない。リラックスしてありのままの自分でいられる。

なぜめんどくさいのか?

ありのままの自分でいられない理由は、自分が今まで培ってきた価値観・ルールが違う人とコミュニケーションを取る必要があるので、必要な言葉・姿勢を取り繕う必要があるからである。こう言われたらこう返す、これくらいの物言いでは怒られない、という価値観が全く通用せず、どこに地雷があるか分からない状態となる。

そうなると、自分だったらこうするのになぜそうしてくれないのか、なぜこのくらいで怒られるのか、何が気に入らなかったのか、さっぱり分からない状態となる。まさに「めんどくさい」。

人間関係に疲れやすい人と疲れない人

疲れやすい人は環境が合っていない

職場の人とのコミュニケーションはやたらと疲れる。その場合、職場の雰囲気が合っていないのである。雰囲気とは組織の価値観・ルールのことである。自分が所属する組織の価値観・ルールが、自分が今まで培ってきた価値観・ルールと全く違っており、その組織で少数派である場合は人間関係の不和が生じる。お互いに何を考えているか分からず、コミュニケーションが進まない。一方ではなぜそこで怒られるか分からないし、他方ではなぜそんなことを平気で言えるのか分からないからだ。

逆に、自分が所属する組織の価値観・ルールが、自分が今まで培ってきた価値観・ルールとよく似ており、その組織で多数派である場合は人間関係の不和が生じにくい。お互いに何を考えているか分かりやすく、コミュニケーションがスムーズに運ぶからである。

例えば、仕事への意識を高く持っている人の場合、馴れ合いで仕事をしている組織には馴染まないし、馴れ合って仕事をしたい人の場合、仕事への意識を高く持っている組織では馴染まない。当たり前の話である。齟齬がある場合はもちろん疲れる。恐らく何気ないコミュニケーション一つでかなり疲れる。

ありのままの自分でいられると疲れない

自分の価値観・ルールが馴染む組織ではありのままの自分でいられる。他人と価値観・ルールをすりあわせなくて良いので、コミュニケーションの不和がほとんど無いのだ。ストレス無く働ける。

ありのままの自分でいられる2つの方法

1つ目は、「いつでもありのままの自分でいられるようにする」である。上司や他部署の人間など普段関わりの無い人とのコミュニケーションでも自分を貫ける人はいる。これができるのはいわゆる人当たりのいい人であると思われる。怖がらずに人の懐に入って、その人の価値観・ルールを自分のものにしていく。

2つ目は、「ありのままの自分でいられる環境に身を置く」である。その組織が自分の価値観・ルールと違うなと感じるときは、転職などで所属する組織を変えた方が良い。その方がよっぽどストレス無く働ける。

自分が多数派の環境は必ずある

転職する際によく言われるのが、「人間関係の問題によって転職した場合、また同じ問題を起こす」だ。これは半分正解で半分間違いである。今の職場と同じような価値観・ルールの職場に転職してしまった場合は同じ問題を起こすが、今の自分と馴染むような価値観・ルールの職場に転職すれば人間関係の問題は生じにくくなる。こういった組織に所属しよう。

必ず1つは自分が馴染む組織に身を置く

どうしても今の会社が辞められない場合、必ずそれとは別で自分の価値観・ルールが馴染む所属する組織に身を置くようにしよう。違う人とのコミュニケーションだけでは自分のメンタルが落ちていってしまう。いくらメンタルが強い人でも限界がある。

まとめ

人間関係で疲れやすい人の特徴、対処法を解説した。今の置かれている自分の環境をしっかり分析して、自分に合うかどうか判断しよう。もし自分とは価値観・ルールが違うなと感じたら、環境を変える勇気を持とう。

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