めんどくさいを無くすためには、何とかしてとにかく行動を起こさなければならない。行動し始めれば「めんどくさい」という感情は消えていく。最初の行動に対して、心理的な抵抗を減らすテクニックが10個ある。
今回も、【「めんどくさい」が無くなる本】から10個の工夫を紹介したい。
1.初期状態維持の法則-行動し始めるための工夫①-
たとえば、スマホを新しくするのに携帯ショップに行って、月数百円のオプションへの加入を勧められたとする。とりあえずこれに加入しないと格安プランにできないからなどと説明を受け、皆が加入する。後日、いつでも解約できるからと店員さんに言われて…
その後後日解約するのはほんの一握りの人で、ほとんどの人は解約しない。必要としていないサービスに月数百円を毎月払い続けているのだ。
人は、初期状態を維持したがるのです。初期状態を変えるのには、ものすごく心理的な抵抗があります。
この法則を上手く使えば、朝早起きしてランニングすることを習慣化したい場合に活用することができるという。
まず前日にランニングウェアを着る。靴下もはいておく。靴は枕の横に置いておく。朝起きたら後は玄関に行くだけという状態にしておく。つまり、ランニングするための初期状態を前日にセットしていくのだ。
2.小さく始める-行動し始めるための工夫②-
最初は、アクションステップは小さく、目標も小さくする。例えば、ランニングすることの最終的な目標はマラソンで優勝することかも知れない。
そうした目標を達成するための最初のステップは、まず玄関に行くことです。
①の工夫のように、まずランニングウェアをセットした。靴下もはいた。靴も用意した。後は玄関に行くことだけを決める。人間は考えれば考えるほどめんどくさいと感じる。朝起きて行う行動をあらかじめ決めておけば良いのだ。そうれば、何も考えずに行動できる。
玄関に行けたら、少しずつ目標を大きくする。次の日はどうするか、3日目はマンションの下くらいに行くか、散歩くらいはするか。この時、最初から飛ばしすぎないよう注意が必要だ。負荷がかかりすぎると人間はその疲労を覚えてしまうため、続けられなくなる。少しずつ負荷を感じない程度に毎日していくのがコツだ。
インテンション(意図)をセットする-行動し始めるための工夫③-
インテンションとは望む結果のことである。
常に、そのとき「自分が何を感じたいのか」、「どういう体験をしたいのか」というのを明確にして、インテンション(意図)をセットします。
自分の望む結果を思い描くと、それ以外のことが目に入らなくなるので、行動する前の心理的抵抗を減らすことができ、自然と行動できるようになる。
アクションリストにはすでにやったことを入れる-行動し始めるための工夫④-
人は最初の一歩が一番大きなエネルギーを必要とする。ということは、最初の一歩でも、あたかも既に数歩先に進んでいるような心理トリックを使えば、スムーズに始められる。
出勤する、水を飲むなど当たり前のこともアクションリストに入れて消していく。
そいういう当たり前のこともアクションリストに書いてみて下さい。書いてチェックマークを入れると、自分は数歩先に行っているから、そのあとの足取りが軽くなります。
人の助けを借りる。人を巻き込む-行動し始めるための工夫⑤-
自分一人でやったら何だかめんどくさいけど、人と一緒だったらできてしまうもの、こういったものを中心に人を巻き込んで行こう。「めんどくさい」と思ったら人の助けを借りられないかということを選択肢の1つに持っておくと、かなり心理的に楽になる。
自信を取り戻させてくれるものをまわりに置く-行動し始めるための工夫⑥-
誰かから褒められたり、感謝の言葉をもらったときはメモをしていつでも見られるようにしておく。メールなども同様だ。時々、それらを眺めてニヤニヤしよう。
とにかく自分を幸せにしてくれる、自信を取り戻させてくれるものをいつでも見られる状態にしておくのです。
そうすれば自信を取り戻して元気になれる。自分を認めてくれる人がいると自然と思えるようになる。
好きなことと関連付ける-行動し始めるための工夫⑦-
例えば、掃除が嫌いな人が、掃除グッズを好きな猫のキャラクターにすると楽しく掃除ができるようになるそうだ。自分が好きなものと関連付けると自然と行動ができるようになる。
客観的な視点で、実際にやることを書き出す-行動し始めるための工夫⑧-
新しく何かを始める前は、物事を難しく考えがちである。あれも必要だ、これも必要だと、準備に時間を取られたり、情報に圧倒されたりする。
なので、必要な行動を書き出すことで客観的に必要なことを把握でき、情報に圧倒されることが無くなる。行動の心理的なハードルが下がるのだ。
考えを全て紙に書き出す-行動し始めるための工夫⑨-
情報に圧倒されているときは、考えを紙に書き出そう。そうすることで頭の中がスッキリする。それだけなく、何も考えが浮かばない時も紙に書き出すべきなのだ。
例えば、ブログ記事を書きたいけど何も思いつかないとき、「何も思いつかないーどうしようかなー」と正直に自分の気持ちを書いていく。ここで大切なのは、何か価値のあるネタを書かないと行けないというプレッシャーから解放されることだ。
プレッシャーの中では良いものはできない。どうしようかなーと本当にどうでも良いことを書いていくことで、最初の思い一歩を突破しておく。そうすることで、頭の中からとりとめも無く案が浮かんで来やすくなる。
「どうやって楽しみながらやるか」を考える-行動し始めるための工夫⑩-
最後は、「何か盛り上がらない」、「何かめんどくさい」と思ったときに、どうやったら楽しめるかを考えるようにする。
合い言葉は「めんどくさいなら、工夫しなさい」です。
ここまで工夫の方法を見てきたが、自分が盛り上がる、テンションが上がって行動を続けられるのなら何でも良い。何か自分でも考えて、やってみて、良い結果を生む工夫があれば、どんどん取り入れていこう。
まとめ
行動し始めるための工夫を10個見てきた。めんどくさいの最たるもの、行動し始めるときの対処法が10個もあり、著者の鶴田さんの思慮の深さには脱帽である。是非やってみよう。
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