めんどくさいに勝てる人はいるのだろうか?イヤ、勝っている人がいるから成功者がいるのだろう。それは分かっている。しかし、自分の意思力で何かを継続しできた試しが無い。何をやっても、途中で辞めてしまう。3日坊主ならまだ良い方で、始めた翌日には情熱が消えてやる気がなくなっている。めんどくさいからだ。
そんな時にこの本に出会った。行動心理コンサルタントの鶴田豊和先生の著書である「めんどくさいが無くなる本」。なぜ人はめんどくさいが発生してしまうのか。めんどくさいの正体と対処法に迫りたいと思う。
めんどくさいに勝つ方法は意思の力では無かった!
めんどくさいに勝って継続できる要因
私たちは何かを始めて、そしてやる気やモチベーションが下がりめんどくさくて継続できずに全て無かったことにする。自分の意思の力の弱さに落胆し、徐々に自分にダメの烙印を押していく。そんな私たちとは違い、成功者には「やる気」や「モチベーション」という概念が無いというのだ。
なぜかというと、やる気やモチベーションは一時的なものであり、長続きしないものらしいのである。そして、成功者はこのことを端から分かっているらしい。では成功者はいかにして下がったやる気やモチベーションとは無縁のまま、行動を続けられるのか。
夢や目標を次々と実現している成功者には共通点が2つある。それは
- 望む結果が明確になっていること
- 望む結果を実現できると確信していること
である。何か行動の末にどんな結果を得たいのか、どのような人物になっていたいのか、それが明確であり、その結果を実現できると自分で信じているのである。成功できていない人はこの目標設定が曖昧であり、挫折することで自分を信じられなくなっている。
めんどくさいを無くす目標設定
目標を決めると言っても、どんな結果が欲しいのか、どうなっていたいのかすぐには分からない人ばかりかもしれない。この時考えたいのは、「何の制限もなく、全てが実現可能だとしたら、あなたは何をしていたいですか?何を持っていたいですか?どんな人になっていたいですか?」と自分に問いかける。
この時に自分でやりたいことが本当にやりたいことである。やりたいけど、「自分じゃ無理」だからと諦めていたことが浮かび上がってくる。そして、それは本当に無理なのか、時間をかけてじっくり取り組めば可能なラインが見えてくるのか。成功者であれば、恐らく不可能そうなことでも自分を信じているのだろう。
めんどくさいに勝って行動する
例えば、ノウハウを学んで成功する人が少ないのは、方法論が問題なのでは無く、実際に行動する人がいないからだと言う。皆成功できるノウハウは大好きなのだが、行動まで伴うのはかなり「めんどくさい」が付きまとう。
しかし、行動までしてしまえば夢や目標は実現できるのだ。これを信じてしまえる人が継続でき、成功するのである。人によってこれならできそうと思う分野があるはずだ。どんなことも行動すれば夢は実現するのだ。あとはやるだけだ。
自分でできそうと思える分野にした方が夢が実現できると思いやすい。自分でできそうと思えることは根拠の無い自信で良い。誰かから「これ得意だね」と言われたことならなおさらその分野に注力した方が良い。とにかくやれること、思いつくことを色々やってみるべきだ。あとは、流れに身を任せるだけで良い。
めんどくさいの正体!めんどくさいを分解する
めんどくさいの発生メカニズム
結論を言うと
やらなきゃと思う→色々と考えてしまう→めんどくさい
これだけである。これだけのことに我々は日々悩まされているのだ。行動することはこんなにもめんどくさいのである。
「行動するのがめんどくさい」を無くす4つの原則
上記のめんどくさいの正体を1つずつ読み解き、メンタルの考え方を見ていこう。
①やらなきゃいけないことを減らす
まずめんどくさいのは、やらなきゃいけないことが多いから。本来する必要の無いことまでやらなきゃと思い込み、その結果時間を無駄に使っている。好きでは無いこと、得意では無いことは積極的にやらずに済むようにしていくとめんどくさいと感じる瞬間は減っていく。ではどうすればやらずに済むのか。紙とペンを用意して欲しい。
- めんどくさいと思ったらそれを紙に書く
- 自分は本当にこれをする必要があるのか考える
- やらないで済むならやらない
大切なことは、これをすることで本当に自分の夢に繋がっているのかを考えることである。そこがぶれなければ取捨選択はできる。
②やらなきゃと思わないようになる
やらなきゃというとかなり強制的なニュアンスを含んでおり、やらずに済まそうとしたとて0にはならない。これについては自然な心を取り戻して、捉え方を変えてみることをオススメする。
具体的には「やらなきゃ」を「~する必要は無い」に置き換えて理由を挙げてみる。その後、「やらなきゃ」を「やりたい」に置き換えて考えてみる。
すると、やらなきゃの裏には「こういう自分でいなければいけない」「こういう責任をしっかりとりたい」などの感情が隠れていることがある。極論を言うと会社に行かなければならないなんてことは本当は無く、自宅でできる仕事にすれば良いだけのことだ。自宅でフリーランスで働きたいが、リスクをとらずに会社に所属して会社員であるのは安心材料と捉えるだろう。こうした期待に答えているのである。
やらなきゃいけないのでは無く、自ら選択してその行動を行っているのだ。やらなきゃという幻想にしがみついているから苦しいのである。
③やらなきゃと思っても、色々と考えない
それでもやらなければいけないこともある。その時は「色々と考えない」ことが重要である。「やらなきゃなー、そうしたらあれとこれを準備して…ああ、上司に何て言われるかな、こう言われる前にこの準備も必要そうだな…めんどくさ」となるのは自明の理なので、何も考えないのが得である。ではなぜ考えすぎてしまうのかと言うと、以下の4つの誤解があるからだと著者は説明している。
- 考えるは良いことだ
- 効率的にやりたい
- 最初から良い結果を出したい
- 選択肢は多い方が良い
これらの誤解を解いていかなければならない。仕事量を少なくしようとして効率的にしようとしたり、最初から良い結果を出そうとして情報を集めすぎたりすると、結果として選択肢が増えすぎてめんどくさくなる。結果動きが取れなくなり、何もできなくなるのである。
④工夫して、とにかく行動する
とにもかくにも行動である。行動し始めれば「めんどくさい」という感情は薄れていく。まずは何も考えずに動くと、後からやる気はついてくる。
まとめ
めんどくさいが発生するメカニズムとめんどくさいに勝つ人のマインドセットを紹介した。めんどくさいのはある意味人類みな共通のはずだが、成功者とそうでない者には確かな違いがある。鶴田先生の「めんどくさいが無くなる本」で勉強しよう。
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