- 無気力な状態でダラダラ時間を過ごしてしまう。
- 何かしなければと思っても、体を動かす気にはなれない。
- 何事にも意欲が湧かない。
あなたもこのような状態になったことが1度や2度はあるのでは無いだろうか。この無気力状態が時間の無駄であると分かってはいるのだが、いざこの状態になると体は動かない。この理由と対処法を解説していこう。
よくある!無気力になりやすい時期
無気力になりやすいのは、時期的なものも関係している。良くある例を見ていこう。
スチューデントアパシー(5月病)
受験生が志望校に合格し入学した後、目標が無くなってしまうことで主に5月頃から不登校や無気力状態に陥ってしまうこと。所謂、5月病で学生だけで無く社会人においても同様の理由で陥りやすい。理由は目標に向けて頑張り、合格した後張り詰めた緊張の糸が切れてしまう、さらに目標が無くなる喪失感から無気力状態に陥ると言われている。
バーンアウト(燃え尽き症候群)
何か一生懸命取り組んでいたことが、思うような結果が出ず無力感とともに無気力状態に陥ることをバーンアウト(燃え尽き症候群)と言う。介護や看護の仕事、接客業や教師に多いとされる。一生懸命人に尽くす仕事ととも言い換えることができるだろう。人相手の仕事なので、思うような結果にならないことも多いと思われる。
無気力状態になりやすい性格は?
無気力になりやすい性格も分かってきている。
完璧主義
性格的にもなりやすい人とそうでは無い人に分かれる。一般的には完璧主義であることがよく指摘されている。人生は思うようにならないことの連続であるが、何事も完璧に自分が納得しないと気が済まない性格だと疲れてしまうのだろう。何事にも人よりエネルギーを使ってしまうため、エネルギーが切れたとき無気力状態に陥りやすいのだと思われる。
真面目でいい子
また、親や教師の言うことを真面目に聞いてきた所謂「真面目でいい子」も注意が必要だ。このタイプは学生時代は主体性が無く言われるまま過ごしていれば何の問題も無かったが、社会人になり指針を自分で決定していく場面で右往左往してしまう。主体的に動いたことが無いせいだ。このタイプが社会人になった時、行動指針の決定に必要以上にエネルギーを使ってしまい、どうして良いか分からず無気力状態に陥ってしまう。
無気力の対処法
メンタルを見直す
まずはメンタル面の見直しが必要である。完璧主義だったり自分で決められなかったりするため、そんな自分を許そう。自分に優しくなる必要がある。完璧で無くて良いと言うことをしっかり自分に言い聞かせる。そして言葉で自分に語りかけてあげよう。言霊という言葉がある。人は考えていること以上に、言葉にしたこと、耳から聞こえてきたことに意識を集中する生き物だ。「大丈夫だよ」「このくらいどうってこと無いよ」と自分に優しく語りかけよう。
自分で決められないのは、自分で選択の責任を負ったことが無いからだ。そのプレッシャーに勝てないようなら、その選択によりどうなるか未来を予想することでプレッシャーを軽くすることができる。というのも、たいてい一つ二つの選択によって変わる未来はそう大したものでは無いからだ。その選択によってどう変わるのか、自分はそれを受け入れられないのか、何とでもなりそうなのか、考えてみよう。
エネルギーの消費要因を書き出す
無気力になった原因を根本的に考えてみるのも一つの手だ。つまり、自分が何にエネルギーを消費させられているのか、どんなことが疲れるのかを書き出していこう。目標が無くなったのか、目標は何だったのか、その目標を掲げたことによって現在にどのような影響を与えているのか考えてみよう。
そして、その出来事は自分にとってプラスだったのか、受け入れがたいほどマイナスだったのか、自分がどう感じているのかを書きだそう。自分がただぼんやりと感じていただけのことが、しっかり輪郭をともなって自分の胸にスッと落ちるはずである。
日常に疲れている場合、疲れる原因は何であろうか。人間関係であれば、誰との接触に疲れるのか、話していてイヤな人は誰なのか、その人との接触は必要不可欠なのか、避けて通れそうなのか考える。避けて通れそうなら避けよう。大丈夫だ。あなたが一人避けたくらいで世界は何も変わらない。
生活習慣を見直す
まずは規則正しい生活、睡眠時間をしっかり確保する、野菜をしっかり食べるなど基本的なことをしっかりすることが大切である。生活習慣の改善は、メンタルの改善に寄与することは基本中の基本であり、精神科などにおいてもまず何より優先されるべき治療である。
朝は朝日を浴びて、夜はゆっくり入浴しよう。日中に軽い散歩もできればベストである。
それでも動けない場合は?
かなり疲れている可能性があるので、無理に動かない方が良いかも知れない。日常生活さえままならないのなら病院へ行く必要がある。鬱病なども可能性として考えられるので、医師の判断を仰ぐのがベターである。
目標が無くなっているあなたへ
無気力になっているということは、そもそも目標が無いことが多いのではないだろうか。ぼんやりとした目標はあっても、具体性が無かったり、その目標に近づきたい理由が曖昧だったりすることが多い。自分を知らないことで無気力状態に陥っている人は是非以下のエクササイズを実行して欲しい。
自分が活躍できた場面を書き出す
自分年表の中で、自分が活躍できた場面を思い出してみよう。自分が楽しく過ごしていた時期や、誰かの役に立っていた時期、何かやりがいを持って物事に取り組めていたことは無いだろうか。その時の自分の役割があなたが得意としていることであり、あなたしかできない仕事に出会っている時である。
もし中々思いつかないようなら、人に貢献できる瞬間を思い浮かべてみて、自分がやりがいを感じられそうか、楽しくできそうかを考えてみよう。これが自分の使命であり、目標とする未来の姿なのである。
それは、部活動で自分がキャプテンをしていた時かもしれないし、道端で倒れている人を助けた時かもしれない。お祖母ちゃんの肩を揉んでいる時や後輩に勉強を教えている時なども考えられる。一度しっかり考えてみると、自分の生き方、方向性が見つかるのでは無いだろうか。
自分の目標とする姿を一日一回は確認する
紙に書いて見えるところに貼るのでも良し、絵にして見るのでも良い。この姿を意識することが大切である。
まとめ
無気力状態で過ごすことに罪悪感がある、どうしようも無いけど焦りだけが募る、など困っている人は是非色々試してもらいたい。無気力で無駄な時間を過ごしてしまう前に紙に書き出して意欲的に行動することが、未来の自分を決定づけるだろう。
コメント