目標達成にはビジョンが必要である!医者が教える「めんどくさい」が無くなる100の科学的な方法

「めんどくさいがなるなる100の科学的な方法」の著者である、菅原道仁先生は脳神経外科医であり、脳の機能について一番詳しい職業の先生と言っても過言では無い。

脳には癖があり、その癖を活かすことが自分の行動をコントロールする上でとても重要になる。脳が嫌がる方法で自分をコントロールしようとしても、脳は答えてくれないのだ。

今回は脳をコントロールする上で欠かかすことのできない、目標達成のためのビジョンの考え方について解説する。

それをしてどうなりたいか

なぜを極める

私たちは痩せたいとか、筋トレをしたいとかただ闇雲に良いと思われることをやりたいと考えがちだ。しかし、痩せた先に自分がどうなりたいかという視点が無いと、脳はなぜこの行動をしているのかがわからなくなってしまう。

痩せたあとに、良い体になって魅力的な人間になりたい。など、何かした先に自分の思い描くビジョンがある方が、脳がその行動を継続しやすくなるのだ。

そのためには、なぜ痩せるのか、なぜ筋トレをするのか、なぜ勉強をするのか、なぜ良い成績を残したいのか、なぜ、なぜ、なぜ…と考えることが重要である。こうすることで、自分の思い描くビジョンが明確となり脳にすり込まれやすい。

明確なビジョンは脳に入りやすい

ビジョンが明確になると、目標のための行動がはっきりするため、行動に移りやすくなり、努力がしやすい。逆に、行動が続かない人は自分のビジョンがしっかりしていないため、脳が何のための行動が分からず努力は挫折してしまう。

ビジョンの考え方

具体的か

ビジョンは具体的であればあるほど良い。お金持ちになりたい、社長になりたいというのではあまりにも漠然としすぎている。~歳までに~円稼いでセミリタイヤする。毎年~万円は貯金する。など、具体的に数字などで示せるものが良い。

主体的か

ビジョンは自分が主人公である必要がある。モテたいなどの願望は相手次第なところがあるため、ビジョンとしては不明瞭である。魅力的な自分でいたいというのであれば自分自身で判断ができるため、良いビジョンとなる。

肯定的か

ダイエットのために食べない、お金持ちになるためにできるだけお金は使わない、などの目標は否定的なニュアンスがある。否定的なニュアンスを含むと、まず食べ放題して満足している自分を想像し、それを打ち消すような思考回路となるため、食べない自分が良いのか、食べ放題で満足している自分が良いのか、脳が判断できなくなってしまう。最終的に自分がどうなりたいか、肯定的な文章で考えるようにしよう。

調和的か

どんなビジョンを掲げても、周囲との調和がとれなければ幸せにはなれない。自分が中心になりすぎて誰かを悲しませるようなビジョンにならないよう注意は必要だ。それは巡り巡って自分を苦しめることになる。

ビジョンを使った目標達成のための思考パターン

未来を変える方法

著者である菅原先生がプロテニス選手の錦織圭選手の言葉を引用して未来を変える方法を教えてくれている。まずは「できる理由を増やす」ことである。私たちができると思い込むことで、脳もできる理由を探し始めるのである。逆に、否定的な言葉を発することで、潜在意識に否定的なニュアンスがすり込まれ、できない理由を探し始めてまう。「疲れた」「もう無理」などの言葉は安易に言わない方が良い。

自分を信じて、困難が降りかかってきたとしても、自分ならできると思い込むことが大事なのである。

新年の抱負の立て方

「食べない」などの否定形では逆に食べる方が魅力的に感じてしまい、自分がどうなりたいのか脳の中で判断がつかなくなってしまう。なので、抱負は肯定形で立てよう。脳は基本的に怠惰で省エネなので、肯定形ですり込ませることで脳が自動処理を行い、行動に移しやすくなる。

また、自分でコントロールできることでシンプルに自分がやりたいことにしよう。「モテたい」などの抱負では他人に依存してしまう。痩せて魅力的な自分になる、など自分でコントロールできる抱負にすることが重要である。

落ち込んだとき

落ち込んだときに無理にポジティブになろうとしても、中々上手くいかない。「もうこのことは忘れて楽しい気分でいよう」とか考えても上手くいくはずが無い。

落ち込んだときには、なぜ自分はこんなに落ち込んでいるのか徹底的になぜ、なぜと考えて、自分が落ち込みやすいパターンを探ることが重要である。そして、そのパターンを見つけられると、「自分はこんなことで落ち込んでいるのか」と客観的に見れるようになる。こうすることで、始めて自分の落ち込んだ気分を落ち着いて受け止められるのである。

こういった自分を客観的にみることを「メタ認知」といい、脳では内側前頭前野が働いている状態である。落ち込んだり、悩んだりするのも人間としては必要な感情なのである。なので、落ち込んだりすることは、自分が生きていく上で克服するべき事柄であり、よりよく生きるためのヒントになり得るのである。

大げさに言うと、落ち込むことは成長するチャンスでもある。是非、「なぜ」を極めて、成長していこう。

まとめ

目標達成のためのビジョンの考え方と、その思考パターンについて解説した。脳をいかにコントロールするかという視点で普段の行動や思考について見直し、行動が継続できるよう試していこう。

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